醸造酒って?

馴染み深いお酒の種類

世界各国には様々なお酒の種類が存在している中で、大きく分けると製法によって3種類存在しています。
その中で醸造酒と呼ばれるお酒についてご紹介します。

参考:其の77 醸造酒?蒸留酒?混成酒?~酒類の製造方法はこんなに違う~

醸造酒とは?

醸造酒は米や麦などの穀類やぶどうなどの果物を原材料として発酵して作られるお酒をいいます。
穀類や果物に含まれている糖分をアルコール酵母で発酵して作ることになります。
この方法で作られるお酒の種類としては、ワインやビール、日本酒などがあります。
これらのお酒は製法がそれぞれ異なっています。

ワインの場合

ブドウを原料にして作られるワインなどの果実酒は、原料である果物に糖分が含まれているため、酵母を加えるだけでアルコール発酵できて果実酒に仕上がるようになっています。
ざっくりとした作り方としては、ブドウなどの果実を潰したものと酵母を容器に入れておけばアルコール発酵されてワインが出来上がるという製法になります。
このような方法で作られる醸造酒は、単発酵酒と言います。

ビールの場合

ビールの原材料といえば麦になりますが、麦には糖分ではなくデンプン質が含まれています。
そのため、まずは麦に含まれているデンプン質を糖に分解するという工程が必要になります。
まずは大麦を発芽させて麦芽の状態にすると米やとうもろこしなどの副原料を加えて温水を入れて一定時間置くと、麦芽の酵素によりデンプン質が糖分に変わる糖化という変化が起こり、麦汁という糖液が出来上がります。
麦汁をろ過したものにホップを入れ煮沸させると、酵母を入れてアルコール発酵されることでビールが出来上がるという流れになります。

ビールが出来上がる工程についてはもっと細かいですが、大きく分けると糖化してから更に酵母をプラスしてアルコール発酵をするという二段階に分かれることになりますが、それぞれの工程が別々に進行することから単行複発酵酒と呼んでいます。

日本酒の場合

日本酒についても米に含まれているデンプン質を糖に変える工程が必要になりますが、ビールとは異なる製法になります。
米を蒸してデンプン質を糊化すると麹菌がデンプン質をブドウ糖に変えやすい状態になり、この状態を酒母といいます。
酒母に蒸米と麹、水を合わせるともろみができ、発酵が進むことで日本酒ができあがります。
日本酒の場合もデンプン質から糖分に変える工程が存在するため複発酵酒といえますが、糖化と発酵が同時進行で行われることからビールとは異なる並行複発酵酒と呼ばれています。

このように発酵して作られるお酒という意味で同じ醸造酒というくくりでも、全く異なる製法によって作られるお酒であることがわかります。
それぞれ異なる風味があり、好みは分かれるものなので、自分が本当に美味しいと思えるお酒を楽しむことをおすすめします。