リキュール

飲む香水とも呼ばれたお酒

様々なお酒が存在している中で、飲む香水とか、液体の宝石とも呼ばれたことがあるお酒といえばリキュールがあげられます。
リキュールを発明したと言われているのは、古代ギリシア時代に活躍していたヒポクラテスだとされています。
ヒポクラテスが作ったというリキュールの原型は、ワインに薬草を溶かしこんだ水薬だったそうです。

時は流れて、現在のリキュールに近い混成酒が誕生したのは13世紀のことで、錬金術士のアルノード・ヴィルヌーブです。
アルノード・ヴィルヌーブはブランデーを作った創始者とも言われている人物でもあります。
当時はスピリッツと呼ばれる蒸留酒にオレンジなどの花とスパイスの成分を抽出することでリキュールを作られていたそうです。

この頃は薬草を溶かし込むという作り方をしていることからもわかるように、医薬的効能を期待して活用されていました。
実際に14世紀にペスト菌による黒死病が大流行した時には、スピリッツに薬草を溶かし込んで作られたエリクシルが多くの人を救ったとされています。
その後、フランス王家にリキュールが伝えられると、貴族や領主など上流階級の間でも大人気となり、徐々に一般市民にも親しまれるようになりました。
味だけでなく、見た目の美しさにもこだわって作られるようになり、貴婦人が身につけている宝石などにもなぞらえて液体の宝石や飲む香水とも呼ばれるようになったのです。

日本にリキュールが伝えられるようになったのは豊臣秀吉が活躍していた頃で、利休酒と呼ばれていたのはリキュールのことだと考えられています。
正式にリキュールが文献に登場したのは江戸時代後期の黒船が来航した時でした。
明治時代になってから一般市民にも親しまれるようになり、現在に至っています。

ちなみに、リキュールとはフランスでの呼び方で、イタリアではリクォーレ、アメリカではコーディアルまたはリキューア、スペインではリコールと呼ばれています。

参考:1.リキュールとは リキュール入門 Liqueur & Cocktail サントリー

リキュールの定義とは

日本人にとって親しみのあるリキュールと呼べるのが、梅酒です。
ホワイトリカーに氷砂糖と青梅で作られる梅酒は日本人にとって親しみやすいリキュールとして知られています。

リキュールの定義とは、スピリッツと呼ばれている蒸留酒に香味成分として果実や花、薬草などの香味を移して更に甘味料を加えることで飲みやすいお酒に仕上げるものをいいます。
厳密な定義としては国によって異なりますが、日本の場合は「酒類と糖類その他(酒類を含む)が原料の酒類、エキス分として2%以上」としています。
カクテルの材料としてはもちろんですが、お菓子の風味付けに使われることも多く親しみやすいお酒の一つです。