大衆居酒屋におけるサービス内容の変化

はっきりした定義はない

居酒屋はもともとは、江戸時代に立ち飲み形式で気軽にお酒だけを飲むために利用される場所としてスタートしました。
それが、利用をする人が増えてきたことで、食事処として営業する店舗でもお酒を出すようになり、次第にそのような料理とお酒の両方をお店のメインとするお店が増えてきました。
同じく料理とお酒を提供する場所にはレストランやダイニングバーがありますが、これらの名称を特に区別するはっきりした定義はないようです。
あえて「自称」と言っていることも。お店のコンセプトによっては「レストラン居酒屋」や「ダイニングバー」「カフェバー」といったような曖昧な呼び方をしても問題はありません。
余談ですが、「立ち飲み居酒屋」という呼び方を嫌って「スタンディング居酒屋」という名称を使っている場所もあるようです。ですが、昔からの立ち飲みファンからはあまり好評ではなりようです。

日本の居酒屋文化

黎明期のお酒中心のお店から料理中心の飲食店に一般的な流れが変わっていったことで、お店の種類や個性も多くなっていきました。
レストランと居酒屋が一体化したタイプのお店が増えてくるとともに、和風、洋風(フレンチ、イタリアンなど)、中華風といったように提供するお酒や料理の種類を変化させることで消費者側が選べるお店の幅が大きくなっていきました。
日本において居酒屋文化が大きく花開いたのは戦後間もなくから営業が開始された新宿ゴールデン街での小さな居酒屋の台頭からですが、その時期に居酒屋の定番メニューである焼き鳥やおでん、揚げ物などの種類がまとまっていきました。
やがて行動成長期になってくると、新宿や東京都内だけでなく他の主要都市にも同じタイプの居酒屋が多く登場するようになり、地域の特色を生かしたお店もできていきました。
1970年代くらいまでは居酒屋は年配の働き世代の男性のための店作りがされていましたが、1980年代からは女性の管理職が登場してくるなど仕事内容の男女差が薄まってきたことで、女性も男性と同じように居酒屋を多く利用するようになったのです。

さて、2000年以後の現在ですが、現在はむしろ豪華な料理やお酒を提供する居酒屋よりも、気軽に軽く飲むことのできるタイプの居酒屋が流行している傾向にあります。
中には100円均一や自分で料理を作る自炊居酒屋なども登場してきており、自宅にいるかのようにくつろいで飲める居酒屋が増えています。
アットホームな家族のような居酒屋が再び求められているのかもしれません。