日常居酒屋とカウンター

カウンターを使った営業方法

居酒屋といえば最近ではチェーン系の大型店が増えてきていますが、今でも近隣の人を客層の中心としてオーナーさんとお客さんとの親しい距離感を大切にしているタイプのお店もいくつか見られています。
少人数で営む居酒屋さんなどでは、店員は料理を担当するご主人さんとそれをお手伝いする奥さんかアルバイトの方数名程度しかいません。
そのため、大きな居酒屋さんであるような新規のお客さんが入ってきたときの大きな声がけや、席までの細かい案内などが十分にできないということもあります。
そんな小さな居酒屋さんで便利なのがカウンターを使った営業方法です。
昭和くらいのドラマやマンガをみていると、必ずといってよいほど居酒屋さんの描写ではカウンター席に座って飲食をしているシーンが登場しています。
ですが気をつけてみてみると、そうしたカウンター席は居酒屋以外の飲食店とはちょっと違った配置がされていることに気が付きます。

にぎわいのあるお店に見えるように

ラーメン屋や定食屋さんなどの場合、カウンター席や厨房の位置は入り口から最も遠い、奥の突き当りに設けられています。
ちょっと大きなお店になると、カウンター席から厨房が見えないように壁を作ってしまっていることもあるようです。
ですが、昔ながらの居酒屋さんやお酒を扱う飲食店の場合、入り口を入ってすぐにカウンターがあり、厨房は丸見えのまま室内の横壁の部分につけられていることに気が付きます。
これは、入り口から遠い奥にカウンター席を作ってしまうと、外からお店の様子をうかがう人に他のお客さんの様子や活気が見えないためで、まだ客の入りの浅い時間帯でも、入り口近くのカウンター席にお客さんに座ってもらうことで、にぎわいのあるお店に見えるようにという工夫をしているためです。

カウンター席のあるお店によっては、そのお店で扱う料理をわざと入り口やお客さんの座る場所から見えるところにおいていたりして、お店の活気や入りやすさを演出していたりします。
カウンター席のよいところは、注文を厨房の人がすぐに聞けて、そのまま料理を出すことができるという点です。
料理をしているところを見ながらも会話をすることができるので、場合によっては厨房の人ひとりだけであってもちいさなお店では十分回すことができます。
最近ではこのお店の人との距離感をわざと近くするために、あえて入り口に近いカウンター席を作って、直接注文を聞いたりドリンクを出すような店も多くあります。