ウォッカ

ウォッカの歴史

ロシアを代表するホワイトスピリッツが「ウォッカ」です。

ウォッカは12世紀頃から既に一般市民に飲まれるお酒として定着しており、厳しい寒さが長く続くロシア国内において暖をとるためとしても広く飲まれてきたという歴史があります。

ウォッカは「ズィズネーニャ・ワダ」という「生命の水」という意味の言葉で呼ばれてきたこともあるほどロシアでは一般的なお酒でしたが、この「ワダ」の部分が次第に「ウォッカ」という言葉に変化していったと考えられています。

ウォッカそのものはかなり度数が強いわりにほかのお酒のような独特の香りが少なく、間違って口にしてしまって突然酔っ払ったり意識をなくしてしまうこともあるようなかなり危険なところもあります。

普通タイプのウォッカの他にも香りが付けられたフレーバードウォッカという種類がありますが、日本でも瓶の中に牧草を漬け込んだ「ズブロッカ」というお酒をよく見かけます。

ウォッカが透明なのは原材料であるライ麦やとうもろこしを蒸留したあとに何度も白樺の活性炭を使って濾過をするためです。

この濾過の回数が多いほど透明度が高くなり、そうしたウォッカほど高級品として取り扱われるようになります。

ウォッカを使ったカクテル

ウォッカはアルコール臭さの少ない飲みやすいお酒であることから、多くのカクテルレシピに使用されています。

中でも最も有名なのがジンジャーエールとウォッカを混ぜて作る「モスコミュール」です。

日本でも缶入りの酒類としてコンビニなどでよく見かけるモスコミュールですが、つくり方は本来ライムジュースとジンジャービアを加えるなど、お店によって少しずつアレンジが異なる幅広い応用ができるカクテルです。

ちなみに「モスコミュール」という名称はモスクワのラバのことをさしていますが、名付け親であるヒューブライン社長のマーティンは特に思い入れがあってつけた名称ではないと言っています。

もう一つウォッカベースのカクテルとしてよく知られているのがグレープフルーツジュースとウォッカを混ぜてつくる「ソルティ・ドッグ」です。

こちらはきちんとしたバーテンダーがいるバーで注文をすると、グラスの縁に塩がまぶされた状態で出てくるという特徴的な見た目をしています。

ウォッカについての豆知識

ウォッカベースのカクテルは日本ではかなり特徴的に扱われることも多く、あまりお酒やカクテルに詳しくないという人も、ウォッカベースのカクテル名を聞くと「ああ、あれか」と思い浮かべることができたりします。

中でも非常に印象的なのが「ブラッディーメアリー」というカクテルで、これはウォッカにトマトジュースを混ぜた見た目も毒々しいものです。

「ブラッディーメアリー」は直訳すれば「血まみれメアリー」となり、実際カクテル名のもとになったのは16世紀半ばにプロテスタントを迫害したイングランド女王のメアリー1世です。

ちなみに「ブラッディーメアリー」とよく似たカクテルに、ウォッカの代わりにジンを使った「ブラッディーサム」というものがありますが、やはり人気の点ではブラッディーメアリーの方が少し勝っているようです。